連結箸でお箸名人になろう

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「連結箸でお箸名人になろう」

 

  1. 連結箸とは

練習用のお箸として市販の「エジソンのお箸Ⅰ・Ⅱ」がある。ところが、エジソンのお箸ⅠからⅡへステップアップしても、その次が発売されていないので、いきなり普通箸になる。それでは、お箸が苦手な子どもや障害を持った子ども達にとってステップの幅が大きすぎる。そこで、エジソンのお箸Ⅱから普通箸までの間にスモールステップを作ることで、個に応じたスピードでステップアップできるようにした。それが「連結箸」である。

  1. 連結箸の作り方

(1) 結束バンドをゆるく結ぶ。それを2本作る。

(2) お箸の持ち手の太い方から6cmぐらいのところで結束バンドを強めに結んでから、上から3~4cmのところまで押し上げてさらにきつく締まるようにする。そのと き、2本の結束バンドが背中合わせになるようにする。根元から8mmのところを結束バンドできつく締め、広げる。

(3) 余分な部分をハサミで切り落とし、残しておいた3mmの部分にナイロン用の瞬間接着剤(百均で購入)でくっつけて抜けないようにする。

(4) 完成図(瞬間接着剤で固定した場合)

(5) セロテープで張り合わせるという方法もあり、この方が簡単で小学一年生でも作れる。しかし、セロテープは水に弱く、水洗いするとすぐ外れてしまうので、実際に給食や家庭で使用するならば、上から結束バンドで2~3本止めた方が丈夫である。

 

  1. 連結箸の取組

お箸の取組は、個別の課題学習の中で連結箸を使って練習したり、給食で使ったり、家庭でも取り組んでもらうことができた。子ども達は1つずつステップアップする中で達成感を持って取り組むことができた。

お箸の持ち方を詳しく見ていると薬指を使っていない子どもがいたので、薬指用のリング〔百均の「れんしゅう はし」(株式会社ナカノ)に付いているリング〕を取り付けることで修正することができた。

中指が働いていないときは、輪ゴムを付けて中指でお箸を押し開く動きをするようにした。